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聴く力について listening comprehension

私の主催する教室にも、「聞いて理解する力」を磨くのに苦労されている方が何名かおみえです。
わかりますよ・・・私も学生時代もっとも苦手としたのは、聞き取りでした。
一方で、さほど必至になってテレビやラジオの英会話講座を聞いているわけではないのに、聞き取り力のある方もおみえなんですね。しかも還暦をすでにむかえた方です。おそらく私の10代の頃よりも、よくお出来にのではないかと思います。どうも不思議に思いまして、そのわけを伺いました。

◇ 聴く力とは長い時間をかけて体得するもの

実は、20代ぐらいから文化センターで英会話を習われていたということなのです。つまり英語とはかなり長いおつきあいなのです。そして、今でいうTOEICといった試験で何点たたき出さなくてはならないとか、昇進につながるからやらなくてはとか、そいういうモチベーションではなく、自分の中の教養として根を詰めることなく気長に続けてきたそうなのです。

この話を受けて、私は1つの見解に達しました。
私が10代の頃TOEFLの点数を上げるために、たしかにテクニカルな方法を駆使して高得点獲得は出来るようになりました。しかしながら、本質的な意味での聴く力はなかなか付きませんでした。生の話し手、リアルな人間から発せられる言葉の真意をとらえことは容易ではないのです。聴く力を養うことにこそ、やはり王道はありません。数多くの経験そしてある一定上の時間が必要なのです。

上記の生徒さんが聴く力を養うことが出来たのは、短期間で効果をあげようとするのではなく細く長くライフワークのように英語に接し続けてきた努力の賜物です。もちろん「若い頃にはじめた」ということをご本人も指摘されましたが、私はむしろ継続して経験することの方を重視したいです。なぜなら、60歳にして初心で英会話を始め、75歳の今みごとに会話してのける方を存じ上げております。

そして、もう1つそれを裏付けるものがあります。カウンセリング・コーチングあるいはファシリテーションという言葉をお聞きになったことがありますか?昨今の心理学ブームもおして、それについて学んでいる方も多いようです。実はその中で「傾聴」の奥義がコミュニケーションにおいていかに重要であるかがうたわれています。言語が母語であっても同じなのです。相手の意図することを聞き取るには相当な経験心の訓練が必要です。カウンセラーを目指す方々は、様々な人と接しながら一生懸命傾聴の姿勢を学んでいます。

どうぞみなさま、さじを投げずゆっくり長くお付き合いください。